韓国ドラマで最近話題になっているドラマで「社内お見合い」があります。
第1作2作ではそれなりの視聴率が,後半に行くにしたがって大幅に上昇しました。
日本のあるコメンテーターが寸評していました「キム秘書は何故」などのように典型的な韓ドラのシンデレラストーリで、そのレトリクトが面白いとありましたが。
この寸評はとんでもない的外れです。
面白さの所以は、主人公ヒロイン:シン・ハリの人間としての共感性の高さが心を揺さぶるのだと思います。
韓国社会は、人との関係を以下の4段階の1,2段階の表層でしている場面を多く見かけます。
最初の段階は、外見で評価する:イケメン、美人、背が高いなど 二番目に、分析的に評価する:一流大学、力強い、金持ち、仕事ができる
三番目に、同調的同情的理解を示す:慰めの言葉、相手を理解する振り、気の毒に思うなど これらは外側からある面上から目線での寄り添い方です 食事中に親しさを示すために<おかずを取ってやり食べさせる>は典型でしょうか
最も心の琴線に触れるのは【共感的理解】です、その人の立場で見るがごとく感じるがごとく理解することです
若社長ヤン・テムの心を揺さぶったのはシン・ハリの【共感理解】です。
典型例がありました、子供のころに両親を交通事故で亡くしたヤン・テムは毎年命日が来ることをある意味で鬱陶しいと感じていた。
周りの人間は、それなりの慰めの言葉を掛けてくれるが、それは自分が会社の後継者であり社長だから、ある面でお義理での慰め言葉である。
言わざるを得ない人達の立場で考えれば致し方ないと思い、それなりに返していた。
でも、シン・ハリの掛ける言葉は、まさに自分の想いを語る言葉であり「心底自分を理解している」と感じる言葉であった。
このような言葉が後半のシリーズで次々飛び出し、見ているものの心を揺さぶり、このドラマに驚嘆します。
このような会話を紡ぎだした韓国ドラマのレベルの高さやシナリオライターのセンスある才能に脱帽です。/